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5S消火器具の周り
更新日:2026年5月1日
近くのコンビニで見かけた光景です。
これのどこがいけないか、わかりますか?

一見すると、よくある店舗の風景に見えるかもしれません。
しかし、5Sの視点、そして安全の観点から見ると、非常に大きな問題が潜んでいます。
= 緊急時にすぐ使えない状態
いざ火災が発生した際、消火器を使うまでの数秒が命運を分けることがあります。
そのときに「どかす」という動作が入るだけで、初期消火のタイミングを逃す可能性があります。
この状態は、消防法施行令第十条第二項第二号にも明確に反しています。
消火器具は、通行又は避難に支障がなく、かつ、使用に際して容易に持ち出すことができる箇所に設置すること
つまり、「すぐに使える状態であること」が絶対条件なのです。
このような状態は、消防署から指摘を受けてもおかしくありません。
■ なぜこのような状態が起こるのか?
問題は「ルールを知らない」ことではなく、
“分かっていても守られない状態”にあります。
- ちょっとだけ置いただけ
- すぐに戻すつもりだった
- 置く場所が他になかった
こうした「仮置き」が積み重なることで、気づいたときには当たり前の状態になってしまいます。
これは5S活動において非常に典型的な問題です。
ルールがあっても、守られない仕組みであれば意味がありません。
▶ 5S活動の仕組みづくりについて詳しく知りたい方はこちら
■ 消火器だけではない「危険な置き方」
今回の事例は消火器ですが、同様の問題は他にも多く見られます。
- 非常階段の前に荷物を置く
- 防火扉の前に台車を置く
- 避難経路に物がはみ出している
これらはすべて、いざというときに重大な事故につながる可能性があります。
5Sは「きれいにする活動」ではなく、
「安全に働くための仕組みづくり」です。
■ 改善のポイント
このような問題を防ぐためには、単に「置くな」と言うだけでは不十分です。
- 置いてはいけない場所を「見える化」する(ライン・表示)
- 仮置きできる場所を別途設ける
- 定期巡回でチェックする仕組みを作る
- なぜダメなのか理由を共有する
重要なのは、「守れる仕組み」にすることです。
ルールは守られてこそ意味があります。
守られないルールは、存在しないのと同じです。
■ まとめ
今回の事例は一見些細なことに見えますが、
実は会社の安全意識レベルがそのまま表れている状態です。
「ちょっとだけ」が重大事故につながる可能性がある
ぜひ一度、自社の現場を見直してみてください。
「当たり前になっている危険」が潜んでいるかもしれません。