Column

内海 政嘉

「対話の場」で課長の行動が驚くほど変わった

対話の場を持つことで、また場を継続することで、驚くほど人の考えや行動が変わった例をご紹介します。

私がコンサルタントとして電力機器製造会社の経営改革に取り組み出したときのことです。
ある製造部門の品質改善への取り組みのことですが、この職場では従来から不良削減を目的とした会議はあったのですが、不良の結果報告や、不良を出した者への叱責、次月からは注意しようといった合言葉で終始していました。
課長自身、「不良になってもまた作ればよい」、「会社にばれなければよい」といった安易な考えを持っていることも伺え知れました。

そこで私は、従来の会議に代え、不良削減を目標とした「対話の場」を持つことを課長とリーダーに提案しました。
その後リーダーが中心となり課員を巻き込む中で、しだいに課員の不良認識や行動が変わり始め、不良が発生するたびに原因調査や対策を行うようになりました。
また、原因がわからなければ上司や関係者が集まり、その原因を徹底追究するなど、職場の中で多くの対話の場が持たれるようになりました。

そんな折、突然、課長が私にところに来られ、ここ数年発生した不良を隠し続け、会社の月例会議の中で嘘の報告していたことを、会社を首になる覚悟で打ち明けられました。
この課長は上司として、部下や課員の本音での話し合いや自主的な行動を見るにつれ、自分の行動に対し心が咎められたのでしょう。その後は、まるで別人のように不良削減に向け課員を主導するようになりました。
課長職を全うした今でも、不良削減や後輩の技術指導に懸命に当たられています。

このように、対話の場を持ち、場が正しく機能することで、互いに刺激や影響を受け、人の考えや行動が劇的に変わるのです。
決して珍しい例ではなく、このような光景はたびたび見られます。対話の場のすばらしい効果の1つです。

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