Column

岡本 一幸

部門目標は「伝えたつもり」では動かない|目的共有が改善活動を左右する

更新日:2026年5月1日

先日、訪問先のある部門で、部門目標が現場の方々に十分に伝わっていないという場面がありました。

責任者の方は、掲示もしており、朝礼などでも話をしていたとのことでした。
しかし現場の方々は、「目標があること」は理解しているものの、
「なぜその目標に取り組むのか」という目的までは共有されていませんでした。

「伝えた」と「伝わっている」は全く別のものです。

■ なぜこのようなズレが起こるのか

このズレに気づいたのは、現場担当者の何気ない一言でした。
また、会議の中でも理解度の差は自然と見えてきます。

責任者の方は「話したはずなのに、なぜ伝わっていないのか」と驚かれていました。

しかしこれは特別なことではなく、多くの職場で起きていることです。

人は、自分が思っているほど相手の話を聞いていません。

特に、責任者は目標に対する関心が高いため、
「一度伝えれば理解される」と思いがちです。

しかし現場の方は、同じ温度感ではないことも多く、
聞いているようで聞いていない、という状態も少なくありません。

■ 目的が伝わらないと人は動かない

改善活動や目標管理において重要なのは、
「何をやるか」だけではありません。

なぜそれをやるのか、どんな背景があるのか、
そこまで伝わって初めて人は納得して動きます。

手段だけでは人は動かず、「目的」があって初めて行動につながります。

目的が共有されていない状態では、
「やらされている感」が強くなり、参加意欲は高まりません。

■ 改善は個人ではなくチームで進めるもの

改善活動は、できる人がどんどん進めれば良いわけではありません。

個人が先行しすぎると、周囲がついてこられなくなります。
ついていけなくなると、次第に関心が薄れ、参加意欲も下がってしまいます。

  • 目標の共有
  • 目的・背景の共有
  • 進捗の共有

これらを丁寧に行うことで、初めてチームとして動くことができます。

一見すると遠回りに感じるかもしれませんが、
全員が理解して進めた改善は、確実に現場で実行され、定着していきます。

■ 伝えるために必要なこと

では、どのようにすれば目標は伝わるのでしょうか。

  • 一度で伝わると思わない
  • 何度も繰り返し伝える
  • 朝礼・会議・掲示など複数の場を使う
  • 相手の反応を見ながら説明する

「もう分かっているだろう」と思うくらいまで伝えることが重要です。

私自身も、情報共有については何度も伝え、リマインドを行い、
確実に伝わる状態をつくることを意識しています。

■ まとめ

今回の事例は、「伝えたつもり」が生んだ典型的なズレです。

伝えることではなく、伝わることが重要です。

改善活動や目標管理を成功させるためには、
全員が理解し、納得して取り組む状態をつくることが不可欠です。

そのためには、丁寧な対話の場を設け、
目的や思いを繰り返し伝え続けることが重要になります。

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