Column

岡本 一幸

目標を達成する会社は、進捗管理と情報共有を大切にしてます

更新日:2026年4月27日

目標管理・自主改善活動・情報共有

目標設定は、現状を知り、現場と一緒に考えることから始まります

改善活動を成果につなげるためには、目標を立てるだけでは不十分です。
何のために取り組むのか、現在どのような状態なのか、どうなれば達成といえるのかを、
現場と一緒に確認しながら進めることが大切です。
目標設定と進捗管理は、現場の主体性を引き出すための重要な仕組みです。

目標は、現場の実態から考える

新年度や半期の始まりには、多くの会社で新たな目標が設定されます。
しかし、目標を設定する際に大切なのは、最初からきれいな言葉でまとめることではありません。

まず必要なのは、現状を正しく把握することです。
現場で何が起きているのか、どこに問題があるのか、どの数字に課題が表れているのかを確認しなければ、
適切な目標を設定することは難しくなります。

感覚だけで目標を決めてしまうと、後になって
「本当に取り組むべきことではなかった」
「達成しても現場や経営に大きな効果がなかった」
ということが起こりやすくなります。

改善活動の目標は、会社の方針と現場の実態をつなぐものです。
だからこそ、目標設定には時間をかけて話し合う必要があります。
半期の目標であっても、状況によっては2か月程度かけて、目的や達成基準をすり合わせることもあります。

現状分析が、目標の精度を高める

目標を設定する前には、現状のデータや事実を確認します。
たとえば、売上や粗利、安全、品質、作業手順、不良の発生状況などです。

データを見ることで、現場の感覚だけでは見えにくい課題が明らかになります。
また、現場で起きている問題を数字や事実で確認することで、
目標に対する納得感も高まりやすくなります。

目標設定前に確認したいこと

  • 売上や粗利はどのように推移しているか
  • 安全面で問題は発生していないか
  • 作業手順は整備されているか
  • 決められた手順は守られているか
  • 不良品やミスはどの程度発生しているか
  • 現場で作業しにくい点や困りごとはないか
  • 改善すれば現場と経営の双方に効果があることは何か

目標は、単なる希望やスローガンではありません。
現状を踏まえて、どこを変えるのか、どのような状態を目指すのかを明確にするものです。

もちろん、現状分析を行ったうえで目標を設定しても、実際に取り組む中で見直しが必要になることはあります。
むしろ、新しい取り組みほど、最初から完璧な目標を設定することは難しいものです。
そのため、進捗確認の中で目標や達成基準を調整することも大切です。

現場と一緒に考えることで、主体性が生まれる

目標は、経営者や管理者が一方的に決めて現場に伝えるだけでは、なかなか自分ごとになりません。
現場リーダーや担当者が目標設定の段階から関わることで、
「自分たちで考えた目標である」という意識が生まれます。

改善活動では、この当事者意識がとても重要です。
自分たちで現状を確認し、問題を整理し、何に取り組むかを考えることで、
現場リーダーの主体性を引き出すことができます。

目標設定は、現場に指示を出すための作業ではありません。
現場と一緒に課題を整理し、
「何のために取り組むのか」を共有するための大切な対話の場です。

また、目標を達成したときに、現場にとっても経営にとっても明るい未来があることが大切です。
生産性が上がる、作業がしやすくなる、安全性が高まる、品質が安定する。
現場にとって意味のある目標であれば、主体的な行動につながりやすくなります。

目的と達成基準をセットで考える

目標を設定する際には、目的と達成基準をセットで考える必要があります。

目的とは、なぜその取り組みを行うのかという理由です。
達成基準とは、どのような状態になれば達成したと判断できるのかという基準です。

たとえば、「品質を良くする」「安全意識を高める」「作業効率を上げる」といった目標は、
方向性としては大切です。
しかし、そのままでは達成したかどうかを判断しにくい場合があります。

達成基準を明確にするための視点

  • 何がどの状態になれば達成といえるのか
  • 数値で確認できる指標はあるか
  • 数値化しにくい場合、どのような状態や行動で判断するか
  • 現場の人が理解しやすい表現になっているか
  • 半期終了時に振り返りができる内容になっているか

達成基準が明確になると、取り組みの方向性がそろいやすくなります。
また、毎月の進捗確認でも、どこまで進んでいるのかを確認しやすくなります。

毎月の進捗確認で、目標を動かし続ける

目標は、設定した時点で完成するものではありません。
取り組みながら進捗を確認し、必要に応じて見直しながら、動かし続けることが大切です。

毎月のミーティングでは、主に次の3つを確認します。

1. どれだけ進んでいるか

目標や達成基準に対して、現在どこまで進んでいるのかを確認します。

2. 問題はないか

進めるうえで困っていること、障害になっていることを確認します。

3. 次に何をするか

翌月までに実行することを具体的に決めます。

この3つを確認することで、取り組みが目標からずれていないかを確認できます。
また、問題があれば早い段階で対応することができます。

新規の取り組みでは、最初に設定した目標や達成基準が実態に合わないこともあります。
その場合は、進捗確認の中で適正な目標へ見直すことも必要です。

Plan:翌月までに行うことを決める。
Do:実行する。
Check:結果を確認する。
Action:そして、次の行動につなげる。

この繰り返しが、目標達成に向けた基本になります。

成果発表会で、取り組みを会社全体に広げる

半期に一度は、各部門の取り組みを共有する成果発表会を行うことをおすすめしています。

同じ会社で働いていても、他部門がどのような改善に取り組んでいるのかを知らないことは多くあります。
成果発表会を行うことで、各部門の取り組みを見える化し、会社全体で共有できます。

成果発表会で期待できること

  • 取り組みが認められることで、現場のモチベーションが高まる
  • 他部門の改善事例を知ることができる
  • 良い取り組みを横展開しやすくなる
  • 会社全体の改善活動が進みやすくなる
  • 経営者から会社の現状や方針を伝える機会になる

成果発表会では、経営者から活動へのねぎらいや、会社の現状、今後の方針を伝えていただくことも大切です。
普段聞く機会の少ない会社の成り立ちや、戦略の意義、今後の狙いを知ることで、従業員は自分の仕事と会社の方向性を結びつけやすくなります。

自分の仕事が、会社の経営戦略やお客様、サプライチェーンにどのようにつながっているのかを理解できると、
仕事への愛着やモチベーション向上にもつながります。

仕組みづくりと情報共有が、自走する会社をつくる

目標設定、進捗確認、成果発表会は、一つひとつを見ると特別なことではありません。
しかし、これらを継続して運営するためには、仕組みが必要です。

また、仕組みだけがあっても、情報共有が不足していれば活動は形だけになってしまいます。
経営者の考え、現場の課題、各部門の取り組み、改善の成果を共有することで、会社全体として同じ方向を向きやすくなります。

当たり前のことが当たり前に運営される会社には、
仕組みと情報共有があります。
クリエイションでは、改善活動を通じて、
現場が自ら考え、行動できる会社づくりを支援しています。

まずは一緒に仕組みを整え、情報共有の場をつくること。
そして、最終的には自社で改善活動を回していける状態をつくること。
それが、私たちが大切にしている支援の考え方です。

目標設定と進捗管理の仕組みを整えませんか?

クリエイションでは、適正な目標設定、毎月の進捗管理、成果発表会の実施など、
改善活動が継続するための仕組みづくりを支援しています。
会社の方針を現場の行動につなげ、現場が自ら考え、行動できる組織づくりを進めたい企業様は、お気軽にご相談ください。

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