コラム
Column
岡本 一幸評価制度の着眼点は「結果」と「過程」
今回は、評価制度における着眼点についてお話します。
多くの企業で評価制度は導入されていますが、
「結果だけで評価されているのではないか」
「プロセスが評価されていないのではないか」
といった声を耳にすることも少なくありません。
評価制度を機能させるためには、「結果」と「過程」の両方をどう評価するかが重要になります。
「結果」は業績評価と呼ばれ、「過程」は行動評価と呼ばれています。
行動評価と業績評価の違い
いわゆる「成果」の部分であり、結果が重視されます。
では、その結果にたどり着くまでの過程は、何によって評価されるのでしょうか。
私が制度を構築する場合、この「過程」を行動評価によって判断しています。
行動評価の役割
行動評価では、成果を導くために求められる行動を、具体的な事例(着眼点)として示します。
着眼点は多いほど理解が深まり、組織としての行動指針となります。
評価する側も、評価される側も、この内容を共通認識として持つことが重要です。
「会社として何を期待しているのか」を示すメッセージでもあります。
行動評価が機能しないケース
例えば、部署に関係なく共通の評価シートを作成したものの、
抽象度が高すぎて判定が難しくなってしまったケースがありました。
評価項目が曖昧だと、評価者によって解釈が変わり、結果として納得感の低い制度になってしまいます。
行動評価が機能した事例
一方で、評価内容をオープンにしたことで、社員の参画意欲が高まった事例もあります。
評価の内容について意見が出るようになり、制度の改善にもつながりました。
自分たちで制度に関わることで、「守るべきもの」としての意識が高まったのです。
着眼点設計のポイント
抽象的すぎると評価が難しくなり、具体的すぎると適用できない人が出てきます。
そのため、現場で実際に使われている言葉(共通言語)を取り入れ、
誰が見てもイメージできる内容にすることを意識しています。
評価制度の本質
「何を実現したいのか」を明確にすることです。
経営者が目指す方向性を踏まえ、それを実現できる制度として設計することが必要です。
評価制度は、単なる評価の仕組みではなく、組織の行動を変えるための仕組みです。
制度は作って終わりではない
導入前にトライアルを行い、フィードバックを得ながら修正することが重要です。
また、導入後も運用状況に応じて見直しを行う必要があります。
会社の状況や外部環境は常に変化しています。
それに合わせて、2~3年ごとに制度をメンテナンスすることが求められます。
まとめ
評価制度を機能させるポイントです。
結果だけでなく、その過程も評価することで、
組織としての成長につながる制度となります。