Column

内海 政嘉

参加型マネジメント:経営参加でモチベーションとチーム力を高める

参加型マネジメントとは、参加者が協議のうえ意思決定をすることで、当事者意識を高めることを狙いとしています。
私どもの経営改善プログラムの一つに、「参加型による経営改革プランの作成」があります。

ある会社で各部門の責任者がプラン作成の場に参加し、社長が目指すビジョンを達成するために、改革プランを作成しました。

初めてのミーティングで各部門の責任者が一同に集まったとき、「同じ会社の人たちか?」と疑問を抱くほど、まるで他人が集まったようでした。

他の部門のことはわからず、お互いのこともよく知らない。
聞いてみると、「月に一度の報告会だけで、話し合う機会がありません」ということでした。
また、「何ごとも社長が決め、社長の指示に従ってきました」という言葉には驚かされました。
話し合いをしても意見がまばらで、コミュニケーションもとれず、話し合いにならない状態からのスタートでした。

そこで10回のミーティングに加え、その合間でも、会社や各部門が抱える問題を話し合う場をもち、すべて、自分たちで改善策や部門のチャレンジ目標を考えてきました。
その中で、他の職場のことや、互いの考えや人柄も理解しあえたようで、参加者同士のコミュニケーションが大きく改善。自信を持った発言、プラン作成への自主性や積極姿勢も見受けられ、スタート当初とは大きく変わりました。

プランが完成した今、自分たちが立てた目標達成への強い覚悟もひしひしと感じられ、やる気満々といったところです。

プラン作成の場に参加し、本音で話し合い、自分たちの意思で決めたことの積み重ねが自信となり、改革へのモチベーションやチーム力を高めたのです。

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