Column

内海 政嘉

「自主的改善」を通じてリーダーは育つ

ある食品製造会社の経営者から、「うちの会社では職場リーダーである係長が育っていないため、現場での管理・監督ができていない。そのことから、仕事でのミスや不良品が減らない」といった話を伺いました。
このような声は、他の会社でも良く耳にします。

リーダーは、ただ一生懸命に日常の業務をこなすだけでは育ちません。
上司や先輩から教わったこと、研修で学んだことなど、今までに得た知識を活かしてこそ、人は育ちます。

知識を活かすには「自主的改善」に取り組むことです。
自主的改善とは、部門の目標に沿って、リーダー自身が職場の目標をつくります。
目標を決めたら、それを達成するためにリーダーが中心となり職場全員で活動を行うことです。

私どものお客様である会社の多くは、この改善に取り組んでいます。
改善を行うと必ず様々な問題が生じるのですが、その問題に対し、現場で自ら解決策を導き出し、実行しなければなりません。

この過程を繰り返す中で、リーダーとしてのスキルやモラル(意識や姿勢)に大きな変化がみられ、責任感の高まり、目標達成に向けた粘り強い姿勢、部下へのかかわり方など、見違えるほど成長する人もしばしば見受けられます。

目標を自らが立てること、目標を職場の人たちに理解・納得させること、問題解決に向けた現場での主導、部下への協力や支えなど、このような実践を通じて、学んだ知識が知恵となるとともに、経験やノウハウも蓄積され、リーダーとして力量が備わってゆきます。

是非、自主的改善に取り組むことで、自社に必要な本物のリーダーを育てていただきたいと思います。

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